2030年までの目標として国連が定めた「持続可能な開発目標」“SDGs (Sustainable Development Goals)”。最近は様々な場面でSDGsに触れることが多くなりました。企業や学校をあげて取り組まれている場合もあり、17色のピンバッジを身につけている方も時折見かけます。
17の目標のうち、エコチル調査に関連が深いのは目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」です。2019年6月に発表された達成度評価によると、日本はこの目標について「達成できている」とまではいかず、「課題が残っている」との評価ではあるものの、他の目標に比べ高評価を得ています。
日本にとって特に重視すべき課題とされたのは4項目ですが、そのうちの目標5「ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」も妊婦さんのご協力から始まったエコチル調査にとって重要な目標ではないかと思います。また、「環境」と深い関連のある目標13「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」も、災害の多い昨今ですので、喫緊の課題と言えそうです。
2030年はエコチルキッズが成人を迎える時期です。子どもたちの未来のために、自分に何ができるか。年の瀬を家族と過ごしながら、今一度じっくり考えたいと思っています。今年も一年、調査へのご協力をいただき本当にありがとうございました。良いお年をお迎えください。
(エコチル京都UC・特定助教/平林 今日子)
20191225更新